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神武米【お米が持つ本当の価値やストーリー】

神武米【お米が持つ本当の価値やストーリー】

今日は、具体的に地域資源の開拓に成功した事例をもとにご紹介していきたいと思います。

商品化されてから間がない商品が地域資源ってどう思いますか?

『それは地域に浸透してなさそうだから、地域資源ではないと思います。』

というお声が聞こえてきそうですが、そんな色眼鏡を外す地域資源のご紹介です。

今日紹介するのは『神武米』です。

地域資源の開拓には2つの要素が絶対に必要

僕は2016年に研究した結果、地域資源を開拓するには2つの要素が絶対に必要だと結論付けました。

1.地域資源をモノとして捉えるのではなく、地域資源が持つ本当の価値やストーリーを発信し共感してもらえる要素
2.地域資源が地域に愛着から定着するために地域課題を解決する要素

地域資源が埋もれてしまう理由については、過去に記事にしましたので、そちらもぜひお読み頂ければ嬉しいです。

地域資源がうもれてしまう理由

その上で、この神武米は二つの要素を満たした地域資源であります。


奈良県飛鳥地方の神武米

神武米とは

当時のスタッフだった山本愛さんと久保見和由さん、この二人の飛鳥地方に対する愛がこの地域資源を生み出しました。


神武米を育む奈良県飛鳥地方でとれるお米の食味ランキングでは、6年連続で特Aという最高ランクに選ばれています。
にもかかわらず、当時は主だった地域ブランド米としての確立はなされず知名度はない状態でした。


食用米の共感される本当の価値やストーリーになる部分は、決して【味】ではありません。
なぜならば知名度の高い魚沼産などと味を比べて全く遜色はないのですが、敢えて知名度が低い飛鳥地方のお米を選ぶ理由がありませんでした。

【味】というスペックでは共感は伝わりにくいのです。


そこで飛鳥地方でとれたお米の本当の価値やストーリーを見出す必要があり、どうしてそんな美味しいお米がとれるのかということで、米を育む土地に着目しました。

飛鳥地方は、約2700年前は洪水が度々起こる土地でありました。そこで当時の統治者が治水対策として、ダムとして利用できる水田の利活用を行いました。

その統治者が、初代天皇神武天皇であります。

そして今なお形残すその水田でとれるお米が、今回の舞台となる飛鳥地方のお米でありました。

そこで飛鳥地方のお米を『神武米』として、由来に共感するストーリーを意味付けしました。


また二つ目の地域資源が地域に愛着から定着するために、地域課題を解決する要素として、

山本愛さんのお仕事でもある障がい者福祉施設入所者の就労機会の提供となり、また飛鳥地域のお米の消費を活性化する機会となり、地域課題を解決する地域にならなくてはならないブランド米へと昇華するコンセプトができあがったのでした。


そして、この神武米のコンセプトを高め、感動に転換するドラマティックな演出に尽力いただいたのが、四国は徳島市にあるパッケージ松浦さんのマツさんこと松浦陽司社長。

彼の商品に付加価値をつけるアイデアと経験値は本当に素晴らしいものがあります。

今回では、パッケージのデザインにお米-ルを採用し、神武天皇のお力を授かるためにお米を奉納するという想いを込められる工夫を実施して下さいました。

ぜひHPをご参照ください。面白いですよ!
【あなたに愛されたくて生まれた「神武米」オコメール】<パッケージデザイン・制作のパッケージ松浦(四国徳島)>


最後に成果として

地元での消費はもちろんのこと、全国各地の神話ファンから注文が入る状態となり、また神武天皇を祭祀する橿原神宮が神武米の取り扱いがなされています。

最後にお伝えしなければならないのは、

この地域資源ができたのは2017年のことであります。


取材を終え

神武天皇は、国見神社がある国見山から自分の国を見て、

『なんとよい国を得たものか。狭い国かもしれないが蜻蛉がとなめ(交尾)をしているように連なった山々に囲まれた地だ』

と歌われたと日本書紀にあり、詩に出てきた蜻蛉は豊作の象徴であります。

当時は小さな山々から小川が流れているところが稲作に適したところといわれておりました。

その後の大和は日本史に燦然と残る歴史を刻んできました。

そして、日本の伝統、文化、道徳心という精神性を育むこと次世代を担う子供たちにとって必要だと神武米で歴史を結ぼうとしてるあり方も含まれます。

このような伝承が語り継がれる地だからこそ出来るの文化継承(教育)、そしてブランドが発信出来るのだと思います。

と、担当者の久保見さんから改めてお話を頂きました。


この熱い想いを聞かさせて頂くだけで、地域愛を感じ、他の地域からも愛される地域資源であると感じ、このプロジェクトに関われたことを誇りに思いました。

『地域資源に共感を』

あなたのまちに埋もれている地域資源はありませんか。

最後までお読みくださいまして、本当にありがとうございました。


今日ご紹介した『神武米』のご紹介はHPをご利用ください。
地域をむすぶおいしいお米 神武米


講演のお知らせ

平成30年1月は2回の講演があります。
来て下さる方に喜んでもらえるように、今から楽しみです。

1月27日(土)
和歌山県和歌山市で講演をさせて頂きます。
ぼくも在籍した公益社団法人日本青年会議所近畿地区協議会2018年度持続可能な近畿確立委員会の中山吉典さんから依頼の講演です。
テーマ『地域資源のみかた』

1月28日(日)
滋賀県近江八幡市で講演をさせて頂きます。
地域おこし協力隊の的場保典さんの主催での講演です。
ぼくの地元での講演。本当に楽しみです。
テーマ『地域資源のみかた』
こちらは一般の方もご参加いただけます。
良かったら、参加して下さいね。
詳細はこちら
https://www.facebook.com/events/348462315629473/

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