空き家って地域資源なんですか?
空き家って地域資源なんですか?
地元の近江八幡にて、近江八幡地域おこし協力隊の的場保典さんからのご依頼で【地域資源のみかたセミナー】を開いて頂きました。
今回は的場保典さんのお仕事にも関係する空き町家(空き家)の有効活用法を加えるというオーダーをいただき、不動産取引と司法書士、そして地域資源のコンサルタントとして、ぼくの持ち味を最大限にできるセミナーでした!
近江八幡の地元では、古民家(商人家)のことを町家(まちや)と呼びます!
このことからも地域愛と古き街並みが保存されていることに誇りを感じさせていただきました。
この空き家についてのみかたを何回かに分けてご紹介いたします!
写真はイメージです。
空き家(古民家)も地域資源
ぼくは地域資源を【観たい・聴きたい・触れたい・感じたい・食べたい】という五感で共感できるものを地域資源と定義としています。
ですので、地域資源のコンサルタントとして、いわいる歴史的な価値がある古民家ではない(築3、40年程度の)空き家ももちろん地域資源として捉えています。
しかし、空き家も古民家も有効活用しなければ、当然地域資源にはなり得ません。
どうして空き家が有効活用できないのでしょうか。
所有者さまに聞いてみた有効活用できない理由
いわいる空家問題についてでありますが、
現状の問題として、人口減少や都市部の人口集中問題から地方の利用されていない家屋がどんどん増えている問題のことを指します。
そして将来の問題として、
環境衛生、市場崩壊が起こり得ます。
にもかかわらず、所有者さんが有効活用できない、もしくはされていない理由をまとめてみると。
・貸したら返って来ないかもしれない。
・仏壇があり、どうしたら良いかわからない。
・修繕が必要でそのままでは活用できない。
・他の兄弟が了承してくれるかわからない。
があげられます。
感じ取れることは、これら全ては、
『ご先祖様が残してくれたものを処分して良いのか。』
という心の問題が一番大きな問題であり、先ほどの理由に派生させてしまっているのです。
解決するために
ぼくは司法書士として、相続の案件を多数携わってきています。
その中で都心の不動産を相続され、先祖代々受け継ぎ守っていることを生き甲斐に感じ、日々暮らされてる事案のご相談もしばし見受けます。
しかし、有効活用されない不動産を所有しているため、課税された相続税や毎年発生する固定資産税を納付するために生活が困窮されておられました。
それでも先祖代々が残してくれたから。を頑なに想われておられました。本当にご先祖想いですね。
ただぼくは悲しくなったのも事実でなんです。
なぜならば、先ほど挙げた有効活用できない理由の全ては、
受け継いだ方の一方的な理由(思い込み)であって、
そこに財産を遺された方の想いは、そこには何もないからです。
どんな想いだったのかは、慮ることはできませんが、
ただ、財産を残され亡くなった方は、
【大事な子孫に、自分が残した財産のせいで苦労を掛けさせてまで、その財産を預かり守って欲しいとまでは思ってはいない。】
そのことは間違いないと思います。
今このブログをお読み下さっていただいてる方はいかがでしょうか。
ご自身のお子さんや受け継いだご親族が困られる位なら、処分してしまったら良いのに!!って思われませんでしょうか。
ぼくはそう思っています。
だって、それは死んだ後のことであり、また不動産は棺桶には入れられませんからね。
ちょっと暗いお話しだと感じられたかもですが、このお話をしたところ、相続した空き家の有効活用(処分)することに気持ちが楽になりました。
とのお声をいただくことができました。
空き家も地域資源になり得ます!有効活用しないと、それこそご先祖様に怒られちゃいますね(笑)
ということで、空き家を有効活用できない思い込みに気づいていただくためにブログを綴りました。
今日も最後までお読み下さってありがとうございます!
『地域資源に共感を』
講演のお知らせ
平成30年2月は2回の講演があります。
来て下さる方に喜んでもらえるように、今から楽しみです。
2月13日(火)
守山市にて講演をさせて頂きます。
一般社団法人守山青年会議所さまの主催で講演をさせて頂きます。
テーマ『意識改革』です。
こちらは青年会議所のメンバーを対象とした講演になり、一般の方は聴講はできないそうです。
またブログで結果をご報告いたしますね!
2月17日(土)午後1時から午後1時30分
滋賀県近江八幡市のイオン近江八幡2番街2階
イベントスペースで講演をさせて頂きます。
滋賀県司法書士会さまから依頼の講演です。
テーマ『空き家のみかた』
こちらは一般の方もご参加いただけます。
良かったら、参加して下さいね。