情緒的価値をいかに高めるか。
情緒的価値をいかに高めるか。
先般の平成30年20号、21号台風の発災に見舞われました方々に於かれまして、一日でも早いご復興を心からお祈りいたします。
モノの価格を決定する価値として、大きく二つの価値があります。
1.機能的価値 2.情緒的価値
この2つの価値については、マーケティングの用語でよく用いられます。
1.機能的価値とは、商品やサービスがもともと持つ価値。在って当たり前の価値をいい、いわゆるスペックの価値のことを言います。
2.情緒的価値とは、商品の独自の価値(USP)の部分であり、商品に付加された価値をいい、いわゆるどんな体験が得られるかという価値のことを言います。
独自の価値を生み出し商品単価を向上させる有用な、この情緒的価値を高める方法のご紹介です。
合格間違い梨
徳島県鳴門市にある『フルーツガーデンやまがた』さん。そちらで作られている新高梨という品種の一玉1.0kg~1.5kgという大玉の梨を生産されておられます。
過去に強い台風の影響で収穫間近の梨の9割が落ちてしまいました。ピンチはチャンスとばかり落ちなかった梨に付加価値を考案されました。
それが【合格間違い梨】という商品の開発でした。
平成30年にも台風20号、21号の襲来にも負けなかった梨として販売されます。
この商品の素晴らしいところは、徹底的に上記の2.情緒的価値を徹底的に付加していかれたことであります。
この新高梨の機能的価値でいうと、通常の相場によると大体一玉1,000円位だそうです。
強い台風の影響で残った1割の新高梨を通常通りに売ったとしても、1割しか売り上げがありません。
そこで強い台風でも【落ちなかった奇跡】の梨として付加された情緒的価値は、
(1)落ちない力を持った奇跡の新高梨 1個
(2)副だるまを形作り梨が入るようにされた目入れだるまケース
(3)合格祈願で有名なお松大権現での合格祈祷とお松大権現の合格祈願お守り
台風で大変だった逆境をプラスに変換し、その価値を徹底的に磨き上げる工夫をされました。
その結果、価格にも情緒的価値に関連して
一つあたり5,089円(ごりやく)にして販売されました。
合格のご利益がいっぱいの商品に大変身
これで農園の台風被害の危機を乗り越えたそうです。
農作物が持つストーリーが明確となったことで、価値を高められる工夫を施した素敵な事例のご紹介でした。
編集後記
ただいまセミナーを開催させていただくために、セミナー内容のプレゼン資料を作っています。
これで喜んで頂ければセミナーが開催できるため、今からワクワクしながら構成を組み立てております。
セミナー構成を考える作業は大変ではありますが、自分が作ったメゾットに落とし込んで作成しているため、そのメゾットについても審査して頂けるチャンスと捉えております!
また、セミナー参加者を具体的に友人の方を想定しているため、その友人の喜ぶ顔や驚いた顔、感謝の言葉を言って下さっている妄想が筆を走らせます(笑)
骨組みは間もなく完成!喜んで頂けるまで何度でもブラッシュアップしていきます!