遺された方の想い 親父の小言編
遺された方の想い 親父の小言編
三回ほど空き家についてのみかたをお話してきました。
そこでは、空き家の有効活用できない理由は受け継いだ人の思い込みであること、また市場性がない=価値がないため、有効活用できないという思い込であること、そして、市場性がない空き家に価値の見出し方をお伝えしてきました。
本日は、『遺された方の想い 親父の小言編』として、空き家の有効活用の背中を押させていただけるようなお話をしたいと思います。
言い付け
受け継いだ空き家について、思い出して欲しい小言があります。
『世間様にご迷惑を掛けるな。』
という言葉です。
僕は田舎育ちの現在37歳。まだ元気でありますが両親は老いてきているため、幼少期の頃に言われた小言なんかはもう言われなくなりました(笑)。
曖昧になった記憶の中で思い出せるのが、『世間様にご迷惑を掛けるな。』という言葉。無意識の中に刷り込まれるまで聞かされたこの言葉だけはやっぱり覚えています。
恐らくどのご家庭やご近所、そしてどこの学校でも教わった言葉ではないでしょうか。
空き家の将来の問題
以前のブログで紹介したのは、受け継いだ者の理由によって有効活用できない内容で、家屋を遺された方の想いが見落とされており、【受け継いだ子孫を困らせてまで、守り残すことを望んではいない】という気づきをご紹介しました。
ぜひそちらもお読みください。
空き家って地域資源なんですか?
将来、空き家は適正管理がなされていないことから近隣の環境衛生問題を引き起こしてしまいます。
それはゴミの不法投棄、異臭の問題や、放火や犯罪などの誘発、老朽化からの倒壊の恐れをもたらしています。
その事から所有者に適正管理を求め、未然に防ぐために行政も動きをとっているのが現状です。
遺された想い
家屋を残されて亡くなった方の想いとして、この様に空き家を放置して近隣にご迷惑となることを吉と思われるでしょうか。
【体裁守って、言いつけを守らず。】
【仏壇守って、家屋を守らず。】
【自身守って、近隣守らず。】
あっちの世界で、小うるさかったあの人のこんな小言が聞こえてきそうです。
亡くなった方の本当の想いは、いつまでも長い間子孫の心に自分の存在や想いを、思い返してもらうことではないでしょうか。
そのために市場性がない地域での空き家について、公益性を出し、近隣から愛され必要と感じて貰う有効活用する方法を採られることによって、その方の想いは長きに亘って引き継がれるものだと思います。
このことのモデルとさせていただいたのは、ぼくの地元近江八幡にある近江八幡市立資料館(旧西川家住宅)です。
地域のため資料館として活用し多くの観光客でにぎわい、旧西川家住宅として今なお地域から大切にされ、遺された方のその想いが現代にまで受け継がれています。
今日も最後までお読み下さってありがとうございます!
『地域資源に共感を』
講演のお知らせ
平成30年3月の講演の予定がありません。
月2回の講演を目標に頑張っております!
地域資源について、ご興味ある方はお問合せ下さい。
ぜひ応援していただければ、本当に嬉しいです。
平成30年2月は2回の講演があります。
来て下さる方に喜んでもらえるように、今から楽しみです。
2月13日(火)
守山市にて講演をさせて頂きます。
一般社団法人守山青年会議所さまの主催で講演をさせて頂きます。
テーマ『意識改革』です。
こちらは青年会議所のメンバーを対象とした講演になり、一般の方は聴講はできないそうです。
またブログで結果をご報告いたしますね!
2月17日(土)午後1時から午後1時30分
滋賀県近江八幡市のイオン近江八幡2番街2階
イベントスペースで講演をさせて頂きます。
滋賀県司法書士会さまから依頼の講演です。
テーマ『空き家のみかた』
こちらは一般の方もご参加いただけます。
良かったら、参加して下さいね。